元SEの視点から見たプログラミング教室
私は元SEで、ブランクはありますが、プログラミングの基礎は理解している技術者の目線から見て、子ども向けプログラミング教室の内容は「本物」なのか?
実際に小学生の息子が2つの教室に通った経験をもとに、正直にレビューします。
ゲーム大好きな子どもが「学び」にハマったきっかけ
ゲームばかりで大丈夫?親の本音と不安
「うちの子、家ではほとんどゲームばかり・・・」
高学年になり、ぐんっと外で遊ぶ時間が減り、休日は朝から夜まで、スマホやパソコンの前に張り付いてゲームに没頭している様子を見て、とっても不安でした。
「このままでいいのかな?ゲームの時間を決めて、勉強や読書や、体を使った遊び等に時間を割いた方がいいよね・・・?」と考える一方で、ゲームに夢中になれる集中力の高さは素直にすごいとも感じました。
長男もゲームが大好きだったけれど、学校やスポ少・部活、宿題や友達との遊びをして、+ゲームでした。
次男(小学生)は、時間制限をしたり、条件付けしてみたり紆余曲折していましたが、試しに何も言わないで1日中させてみたら、ひたすらマインクラフトというゲームで、ずっとずっとずっと同じようなことをやり続けていました。
しかも何日間も・・・。
「すごい・・・」正直そう思いました。
そこで思ったのです。
「この集中力はとてもすごいから活かせたら良いなぁ。集中力や好奇心を学びに変えられたら嬉しいし、親としても安心する」ということを・・・
実は息子はいわゆるお勉強が苦手、というだけではなく、不登校にもなったので、遅れに遅れています。
上の二人の子のように受験して高校・大学へ進学といった一般的な道に進むにはハードルが高すぎます。
今か今かと待っているスイッチも未だ入りません^^;
そこで元SEは思いました、好きなら伸ばす方向一択だと・・・。
SEとして
元SEの私、今でもある性質を書いてみます。もちろんSEも千差万別ですからあくまでも、私は、です。
パソコンを触るのが好きで一日中でもいられる。趣味もパソコンだったり。(もちろんドライブやアウトドアも好きです)
パソコンでの細かい作業が好き
なんでも追求したくなる
達成したら嬉しい
途中だったりすると寝ないでやっていたい時もある
パソコン上でやることは調べればなんでもできるし、やりたくなる
ざっくりとこんな感じでしょうか。
うん、これ、息子にもほぼ当てはまりそう・・・
「好き」を学びに変える第一歩
次男がハマってやっているマインクラフトでは、プログラミングを使っていろんなことができるということを知り、さらにそのプログラミング教室があることを知りました。
「ゲームで遊ぶだけでなく、プログラミングで作ったり動かしたりする体験ができる」と聞き、色々と調べていると、我が家から通える範囲には、3種類の教室があることを知り、そのうち、次男が良さそうだと言った2つの教室で体験を予約しました。
最初の教室の体験の日、次男は目を輝かせながらキーボードに向かい、体験用の問題を解くために張り切っていました。脱出ゲームのような課題でした。解けたら楽しい!と、すぐに成果が見えるため、どんどん夢中になっていったのです。
帰りには、「ここに入る!」と言っていました^ ^
しかしもう1つの教室もまた別の特色があり、そちらも楽しそうです。「そっちも体験してから決めよう」と促して、そちらの体験日。
今回は、前回とは違い、プログラミングを使って、課題の建物を作る、というミッションです。
こちらも、いつもとは違った体験で、違った建物ができて、すごく楽しかったようで、「こっちにも通いたい〜!」と悩みが生まれてしまったのです^ ^
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元SEが見た、プログラミング教室の教育的価値
プログラミング的思考が身につく
マインクラフトを使ったビジュアルプログラミングは、 「順次処理」「反復処理」「条件分岐」といった プログラミングの基本概念を自然に学べます。 これは実際の開発現場でも使う考え方で、 子供のうちから身につけることで、論理的思考力が育ちます。
将来のキャリアにつながる
小学生のうちからプログラミングに触れることで、 将来IT業界に進む選択肢が広がります。 元SEとして言えるのは、 「プログラミングは早く始めるほど有利」ということ。
現在、「情報処理」という科目も増え、プログラミング的思考は必須になりました。
受験にも必要不可欠ですし、将来に選ぶ職業の選択肢が増えます。
また、達成感を繰り返し味わうことによる自信の形成にもつながります。
不登校を経験し、勉強も運動も遅れているうちの子のようなタイプも、好きな分野で自信を持てれば、きっと輝けるはずです。(ちなみに今は、3分の1くらい登校できています)
昨今の多様性の時代、勉強だけではないですが、やはり、既存の道から大幅に外れるであろう息子にとって、好きで得意なことを学び、将来の仕事につながる可能性があるということは、親目線から見て、安心材料となっているのは確かです。
ちなみに、上の2人にも中学生になった頃にパソコンを与え、長男に至ってはプログラミングも進めましたが、家で私が一緒にできるソフトを使ってだったのも合間ってか全くの結果でした。
次男はマインクラフトに興味を持ってやり始めた頃、まだまだ親の制限が必要な年頃でしたから、パソコン版を進め、もうすでに上の子が使ってないパソコンがありましたので、そちらにマインクラフトを入れてやり始めたのが最初のきっかけでした。
どんどんどんどんハマっていき、その様子を見た私が、色々と調べ、プログラミング教室を勧めたのが敬意です。
大好きなマインクラフトで楽しみながらプログラミングを学べる、そんな画期的なものがあったので、次男にはうってつけで本当にありがたかったですl
今通っているところは特に中学生がプログラミングの級を取ったりもしているので、いつかは。。。と思っています。
そんな上の子たちの背中が見れるのも良いところです。
マイクラでプログラミングを学ぶ!わが家の体験談
コードアドベンチャーとプロクラの違い
わが家が通ったのは、「プロクラ」と「コードアドベンチャー」という2つの教室で、どちらもマインクラフトを使ったプログラミングというところが同じです。
プロクラの特徴(HPより)
・楽しく学べる!毎月変化するマインクラフトの世界
・創造性と表現力を育む「発表の日」と「分析シート」
・考える力、自信を育てるコーチング
・楽しく学べる!毎月変化するマインクラフトの世界
プロクラを受講してよかったところ
・世界遺産などの月がわりのすごいワールドでプレイできるので、テンションが上がる!
・月末に自分の作品を発表するので、発表の練習にもなるし、他の子のも見れるし聞ける
・たまたま、開塾したばかりだったので、同じスタートだった
微妙だと思ったところ
・他のところより高額(プラス5千円ほど)
・塾自体が開塾したてだったので、先生も初めてっぽかった(学生)
とにかくワールドがすごい!!!いつかこんなワールドが作れるようになる、なりたい!と思わせる本当に素晴らしいワールドで、しかも毎月違うワールドでプレイできるのが魅力的です。
親としては月の最終週の発表もポイント高かったです。
コードアドベンチャーの特徴
・人気YouTuber監修・解説動画
・現場講師と動画ダブルティーチング
コードアドベンチャーを受講してよかったところ
・ミッションをクリアしていく過程がワクワク!
・自由な感じ
・先生が頼り甲斐がありそう
・先輩方を見て未来を感じられる
・振替が楽(独自のアプリなので私たちのところだけかも)
コードアドベンチャーが良いなと思ったところは、
こちらは発表がないので、私は体験の時に見ただけなのですが、Youtuberが作ったミッション動画を最初に見ます。それがすごくワクワクするんです!よし!ミッションクリアするぞー!!!って気合い&楽しいワクワクです!!
クリアして、やったー!って達成感⭐️
次に、中学生以上になると、やりたい人はだと思うのですが、プログラミング検定を受けて良い成績を収めたりしているようで、今はまだ初級(もうすぐ中級)だけど、将来あんな風になれるかも・・・と、すごいなぁという気持ちで見ております。
微妙だと思ったところ
・今のところはありません
一番初めに2つの教室を体験した後、私も次男もどちらも本当に良いと思ったので、かなり悩みました。
なので、実際に通う本人に最終的には委ねることにしました。
その時の私の気持ちは、
・ワールドを作る点では、その世界の一人者の方が監修しているプロクラが良さそう
・でも金額は高い(その時は知らなかった事務費が毎月かかり、さらに高額に)
・楽しい気持ちがより大きそうなのはコードアドベンチャー
・月1の発表で得られる経験値は、不登校気味の我が子にはかなりプラスになりそう
という感じでした。
そして次男が選んだのは、プロクラでした。
なので、プロクラに通うことになります。が、半年後、コードアドベンチャーにうつることに・・・。
理由は、
・家から遠かった。(車で10分と20分の違いですが・・・)
・生徒数が元々少なかったのがさらに減り、講座の曜日が減ることになった。(他の曜日に移って欲しいっぽかった)
・事務費があるのでかなり高額感があった。(どちらも良いのなら安い方が助かる)
・時間より前に終わることが数回あった。(数分ですが・・・)
ちょっとずつの違和感が重なってしまったので、元々どちらも好きだったため、移ってみよっかーと話して移りました。
※教材は同じでも塾によって特色はありそうです。それプラス我が家の事情ですので、どちらが良い悪いということではないです。たまたまです。
移ってからは、内容が良いのはもちろんなのですが、良い感じの距離感(ニコニコ笑顔が素敵な先生)と、振替が超絶楽な独自アプリのおかげで、ストレスなく通えています。
するするっと進み、上級になりました!!
我が家はそういう結果になりましたが、ワールドを作りたいならプロクラが良いと思います^ ^
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| 📌 項目 | 🏫 プロクラ | 🚀 コードアドベンチャー |
|---|---|---|
| 💰 月謝+事務費+教材費※ | 16,000円(教室によって違います) | 約10,000円(教室によって違います) |
| 🪪 入会金 | 10,000円(キャンペーンあり) | 10,000円(キャンペーンあり) |
| 📄 事務費 | あり | なし |
| 🔄 振替 | △ | ◎(アプリで簡単) |
| 🎤 発表会 | あり(月1回) | なし |
| 🌏 ワールド | 超豪華 | ミッション形式 |
| ⭐ おすすめ度 | ⭐ ⭐ ⭐ ⭐ ☆ | ⭐ ⭐ ⭐ ⭐ ⭐ |
※月謝は教室によってかなり差異があります。我が家の料金で書いています。実際にお近くの教室をお調べください。
マインクラフトが集中力を伸ばす理由と家庭での活用法
マインクラフトは自由度が高く、自分で目標を設定して作業を進められるゲームです。この「自由度の高さ」が、子どもたちの集中力を自然に引き出す大きな要因になっています。
たとえば、"家や城を作る"、"迷路を攻略する"、"村を守る装置を作る"といった具体的な目標があることで、遊びながらも「どうすれば完成するか」を考え続ける必要があります。この過程で、子どもは自然と注意力を集中させ、試行錯誤の力を養うことができます。
即時フィードバックで集中力が持続
マインクラフトのプログラミングでは作ったものがその場で動くため、結果がすぐに目に見えます。
この「即時フィードバック」が、達成感を生み、集中力を持続させるポイントです。
もし設計どおりに装置が動かなくても、すぐに原因を考えて修正できるため、途中で諦めずに試行錯誤を続ける力も身につきます。
たとえば、発表会で見た次男ともう一人の生徒は、途中でうまくレンガが積み上がらなくて、歪な形の建物になってしまいました。「くそー!」と言いながらも、すぐに修正して、時間が許す限り自分の理想を目指して頑張っていました(授業時間があるので仕方ないですが、時間があればきっとずっとやっていそうな勢いでした)。
また、別の月の発表の日には、綺麗に思うように完成した瞬間の喜びからさらに、「もっとここを複雑にして作りたい!」と意欲を燃やしていました。
段階的な難易度と視覚的な楽しさ
ゲームの世界でもそうですが、プログラミングの教室でも段階的に難易度が上がるように設計されていて、簡単な課題から少しずつ複雑な課題へ進むことで、自然に長時間の集中力がついてきます。視覚的な面でも、色彩豊かで変化に富んだワールドは、子どもを惹きつけ、飽きることなく取り組めます。
楽しさと学びを両立できる環境づくり
学習用マインクラフトをパソコンにインストールしていると、復習できるのが良いです。
遊ぶだけでなく「今日はブロックで自動ドアを作る」「夜に村を守る装置を作る」など、テーマを決めることで遊びと学びのバランスが取れます。
子ども自身で「これを作りたい!」と目標を持って取り組むことで、主体的な学びが生まれて、とっても良いです。
プログラミング学習で得られた3つの変化
遊びの延長で学ぶ集中力
マインクラフトで何時間も遊ぶうちに、自然と集中力を維持する力が身についていました。そのため、プログラミング学習も「遊びの延長」のような感覚で取り組めています。途中で声をかけてもなかなか反応しないほど夢中になり、親としても集中力の伸びを実感できる瞬間です。
論理的思考力が自然に身につく
プログラミングは「原因と結果」を考えながら組み立てる学習です。「なぜ動かないのか?」「どうすれば解決できるのか?」を自分で考えて試すことで、論理的に物事を組み立てる力が自然と身についてきます。わが家の子どもも、コードがうまく動かないときには自分で原因を探し、試行錯誤を重ねながら解決するので、問題を筋道立てて考える力が育っています。
失敗から学び、改善する姿勢が育った
エラーや思い通りに動かないことも度々あったようですが、「失敗は学びのチャンス」と前向きに進むことで、粘り強さも身につきました。
「動かないから諦める」のではなく、「どうやったら思い通りに動くか」を考え、試行錯誤して成功させる体験を積むことで、挑戦する意欲が育ちました。
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プログラミング教室を選ぶ際の注意点【元SEの視点】
向いている子・向いていない子
○ プログラミングが向いている子の特徴
- ゲームが好き
ゲームは“仕組みを考える”入口。好きという気持ちが学ぶ原動力になります。 - コツコツ取り組める
プログラミングは小さな作業の積み重ね。毎回少しずつでも続けられる子は伸びます。 - 試行錯誤を楽しめる
エラーが出ても「なんで?」と考えられる子は強い。失敗が成長に直結する世界です。
× 向いていない子の特徴(無理にやらないほうが良いケース)
- すぐに正解を求めすぎる
プログラミングは“正解までの道のり”が大事。答えだけ欲しがる子にはストレスが大きいです。 - 長時間座るのが苦手
一定時間PCに向かうことが必要なので、最初から負荷が高い場合は別の習い事の方が◎。
家庭でできる!ゲーム感覚で学べる学習法
おすすめのプログラミング教材・アプリ5選
Scratch:無料でビジュアルプログラミング体験。簡単なゲームやアニメーションが作れる。
Hour of Code:短時間でプログラミング体験が可能。学校でも採用例多数。
マイクラ Education Edition:教育版マインクラフトで、ゲーム感覚でプログラミングを学べる。
Progate:パソコンやスマホで基礎から本格的なコード学習まで可能。
Viscuit:小さなお子さん向け。直感的に動かして学べる。
親子で一緒に作るミニ作品アイデア
- 自動で開くドアや橋を作る
- 迷路をプログラミングで攻略する
- キャラクターの会話シーンを作る
親も一緒に関わることで、楽しさを感じながら論理的思考を身につけられます。
日常生活と学びをつなげる工夫
- 買い物の計算を簡単なプログラムに置き換える
- 家の間取りをマイクラで再現してみる
- 日々の行動をプログラム化して改善点を見つける
こうした工夫で、学びを日常生活の延長にすることができます。
まとめ:元SEママが選ぶなら「コードアドベンチャー」
両方通った経験から、我が家は最終的にコードアドベンチャーを選びました。
理由:
- コスパが良い
- 振替が楽
- ミッション形式が楽しい
- 先生が信頼できる
ただし、プロクラの豪華なワールドも魅力的なので、
体験してから決めることをおすすめします!
ゲーム好きは才能の入り口
「遊び」を「学び」に変える環境が未来を広げる
ゲームが好きな子は、すでに集中力や粘り強さを持っています。
それをプログラミングに結びつけることで、学びの幅が広がり、将来の選択肢も増えます。
家庭学習で伸びる子の共通点
- 興味を尊重してくれる環境
- 親も一緒に楽しむ姿勢
- 小さな成功体験を積み重ねる
「ゲームばかり…」と不安に思っていた日々も、今では「学びの時間」に変わりました。
子どもの興味をうまく学びにつなげることで、家庭でも成長を実感できる体験ができます。
